広布推進会登壇原稿

昨日の顕正会における御大会式(顕正会ではこう呼んでいると思いますが、本来はお会式と呼んだ方がふさわしいでしょうね。)に浅井昭衞さんが欠席されたとの報を耳にしました。

我々法華講員にとっては敵対する立場にあられる方ですが、一日も早く回復されて御宗門に懺悔され、御法主上人猊下にお許しを得て頂きたいと切に願うものであります。

元顕正会員であれば誰でも心当たりがあることですが、浅井さんは永遠に顕正会の先頭に立って会員を導かれていくと思い込んでおります。けれども浅井さんとて生身の人間です。必ず会員さん達とお別れするときはやってきます。その時彼ら現役顕正会員さんはどうするのか…。それに関して一昨年(令和3年7月)に私が広布推進会でお話しした内容が以下です。報恩坊の女性が以前に顕正会幹部の方とこの件に関してやり取りした内容をお話しさせて頂きました。

この原稿は御僧侶を通して広範囲に流れたようですから既にお目にしている方も多いかと思います。

現役顕正会員の皆様方においては今一度御自身を振り返り、今後の信仰をどうするのか心静めてお考え頂ければと願うものです。

追記 昨晩(令和5年10月16日)浅井昭衞氏がお亡くなりになられたことを知りました。心よりご冥福をお祈りいたします。(令和5年10月17日)

広布推進会原稿

こんばんは。私は報恩坊信徒の○○○と申します。本日はよろしくお願い致します。

本来この場は「活動報告」や「体験発表」をするわけですが、ここ数年芳しい結果を出すことが出来ず皆様に披露できるようなお話をすることが恥ずかしながら出来ません。

最近はお山周辺にも顕正会員が各家庭を訪問してきたり、新聞を投げ込んで行ったりと煩くなってきたという話を耳にしました。

したがいまして本日は「突然自宅に顕正会員が訪問してきたら、どう対応したら良いか。」ということをテーマに少々お話しさせて頂きたく思います。本来の「活動報告」や「体験発表」とは趣が変わりますが、少しの間だけ御辛抱いただきお付き合い頂けると幸いです。

顕正会破折のポイント

私は10年ほど顕正会に在籍したうえで法華講員となりました。そのような訳でそれ以降折伏する対象者の殆どは顕正会員だったのですが、この10数年の経験でハッキリと認識した顕正会破折のポイントは

「顕正会員の知っている言葉や内容を使って、彼らの知らないことを突き付ける。そして動執生疑を起こさせる。」

ということです。噛み砕いて言えば、

「彼らが顕正会で習っている言葉や知識を利用して、彼らが未だ知らない日蓮正宗の常識や正しい史実を教えてあげる。そして浅井昭衞に都合よく洗脳されていた自分自身を見つめなおさせる。」

ということが重要になってくると思います。

これを踏まえた上で突然の顕正会員の来訪に対応するには以下の3つの問いかけで十分かと思います。

1.戒壇建立の御遺命は破壊されてない。

2.浅井昭衞は信徒除名になっています。

3.浅井昭衛が死んだらどうするのか?

御遺命は破壊されていない

まず一番目の「戒壇建立の御遺命は破壊されてない。」という件ですが、彼らは「御宗門は学会に誑かされて正本堂を御遺命の戒壇と偽った。これは御遺命の破壊であり、顕正会が正しいのはこの御遺命を護り続けている唯一の団体だからである。」というところから全てがスタートしています。

この彼らのスタート時点そのものを切ってしまえば、それ以上彼らは話を続けられませんし、彼らの存在そのものが無意味なものとなってしまいます。私達はそこを徹底的に攻めあげて相手を叩きのめしてあげれば良いのです。

顕正会員と対峙すると、彼らは必ず日達上人の御指南や教学部長時代の日顯上人のお言葉を挙げて批判してきますが、それに関しては一切取り合わなくても大丈夫です。同じ土俵に降りて戦えば泥仕合になって勝負はつきません。

ですから彼らが過去の御指南を引用してきたら、こう返してあげてください。

「あなたが今提示したのはあくまでも猊下様のお言葉の一部分です。その前後の文もしくは全文を拝読し、かつ当時の宗内宗外の状況を考慮に入れなければ正しく解釈することは出来ません。うちの御住職様に頼んで原文を用意してもらいますので、一緒に私の菩提寺に行ってじっくりと検証してみましょう。」

と、その場ではこう切り返してあとは御住職様に丸投げしてしまえば良いかと思います。

彼らが持ち出してくる御指南に関する邪義に対してはこのような対処で良いかと思いますが、小難しい理屈をひねくり回さないでも「戒壇建立の御遺命が破壊されていない。」ことを証明は出来ます。その方法を2つだけ紹介しておきます。

勅使門に関して

1つ目は「開かずの門」です。顕正会員は「開かずの門」の存在も知っていますし、それがどのような意味を持つかも一応は知っています。これを利用して破折してあげれば良いのです。

「もし君たち顕正会が言うように正本堂建立をもって御遺命達成だと御宗門が宣言したのなら、開かずの門の扉はその時に開けられていますよね?けど、未だに開かずの門は閉じたままで大石寺に存在します。これこそ御宗門が『広宣流布は未だ達成されていない』と意思表示している何よりの証拠ではありませんか?」

と、かましてやれば殆どの顕正会員は直ぐには切り返せないと思います。

大石寺縁起の看板について

2つ目はこの度の三門改修工事において三門の左手前に新設された「大石寺縁起の看板」です。この看板の半ばから後半にかけては当に妙信講が主張していたことが明記されているのです。看板には「また『国主此の法を立てらるれば富士山に本門寺の戒壇を建立せられるべきなり』との御遺命により(中略)爾来七百三十余年当山は宗祖日蓮大聖人の仏法を連綿と伝え今日に至っている」との文言がハッキリと書かれています。

つまり戒壇建立の御遺命は過去から現在に至る迄御宗門は片時も忘れることなく持ち続けているということの意思表示が三門前に掲げてあるのです。

ガリガリの顕正会員はこれを見たらビックリすると思います。彼らは浅井さんから「宗門は御遺命を捨て去ったのだ。」と教え込まれていますから、御宗門が未だに戒壇建立の御遺命を大事に護っているとは微塵も思っていません。

その思い込みとは全く正反対のこの看板の文字を読んだら必ず頭が混乱してきます。

つまり、彼ら顕正会員が一番大事だと主張していることを御宗門もまた一番大事なこととしてお山の玄関である三門前にて宣言している…。御遺命破壊はされていない…。それでは我々顕正会員は浅井に騙されていたのではないか…?と、このように動執生疑は起こってきます。

この「大石寺縁起」の全文は今年の大白法1月1日号に載っていますので、ご自宅に帰られましたら是非とも探し出してすぐに出せるところに準備しておくと良いかと思います。(追記 大石寺のリーフレットにも同文が掲載されています。)

浅井さんは信徒除名になっている

次に2番目の「浅井昭衞は信徒除名になっている」という件ですが、実は顕正会員の大多数はこの事実を知りません。

「御遺命を護り奉ったが故に死罪にも等しい解散処分を受けたのである。」という決まり文句は耳にタコが出来るほど聞かされるのですが、死罪そのもののである除名処分を受けていたということは全く教えないのです。教えてしまえば「じゃあ浅井先生は地獄行き決定の判決を受けちゃってるんじゃないの?」って気づかれてしまうわけです。そうなると顕正会という組織は成り立ちません。だから絶対に除名されたことを浅井は教えないのです。

だったらこちらはそれを突き付けてあげればよいのです。大日蓮の昭和50年1月号に除名処分の記事がありますので、それをご住職様からコピーを頂いておいて、顕正会員が来たらその活字化された過去の事実を突きつけてください。顔には出さなくても相当のショックを受けるはずです。

浅井さんが亡くなったらどうするの?


最後に3番目、「浅井昭衛が死んだらどうするの?」です。

浅井は現在89歳です。今年の11月には90歳になります。世間では実務を若い世代に引き継いで隠居してもおかしくない年齢なのですが、浅井は未だに表に出てきて組織を引っ張っております。

これは浅井昭衛がいなくなったら顕正会という組織は一気に崩壊するということの裏返しでもあるのです。

次を引き継ぐだろう次男の浅井城衞は親父ほどの器も無ければ人望もありません。なによりも日蓮正宗のことは何も知らないわけですから、親父である浅井昭衞のようないやらしいイチャモンのつけかたも出来ないのです。

だから浅井昭衞は老体にムチを打って会員の前に出てきて檄を飛ばしているわけです。

浅井昭衛が死んだら顕正会もまた急激に滅んでいく。これは当の顕正会員たちが一番理解していることです。

けれども彼らはそれを敢えて見ようともしなければ考えようともしません。真正面からそれに向き合ってしまうとそれ以上は行動できなくなってしまうのです。だから目をつぶって現実を見ようとしないのです。

だったらその目を無理やりこじ開けて現実を見せてあげれば良いのです。それが

「じゃあ、浅井さんが死んだらどうするの?」

という一言なのです。言われた瞬間相手はこわばります。頭の中が一瞬真っ白になって…、それでも何かしら言わなくてはいけないと感情の赴くままに言葉を発しますが、もうそれは支離滅裂で完全に頭が割れちゃっているとしか表現しようのないものしか返ってきません。

ちなみに私の坊のご婦人が実際に折伏した時はこんなかんじだったそうです。

「ふ~ん、だったら浅井さんが死んだらどうすんの?」

「(顔面蒼白で)んっ、まあ!!!なんてこと言うんですか!!!浅井先生は死にません!絶対に死にません!広宣流布までは絶対に死なないんです!そういうことになってんです!」

皆さん笑っちゃうかもしれませんが、本当にこういった答えしか返ってこないんですよ。特にご婦人の顕正会員さんは判で押したように同じような反応をします。

ある意味面白いですから、皆さんも一度試してみてください。

そしてここまでのやり取りをしますと、大体は相手が怒って帰ってしまいます。けどそれはそれで良いかと思います。

その時は興奮して取り乱していたとしても、時間が経てば自分が不条理なことを言っていたことに気づくでしょうし、その時に話した何かが彼らの心の中で育ってやがて芽を出してくると思います。

そしてどうせ信心するのなら本家本元でやってみたいと向こうから訪ねてくると思います。


以上駆け足でお話しさせて頂きましたが、冒頭で申し上げたように相手の知らないことを教えてあげる。動執生疑を起こさせるというのが顕正会員への折伏には有効だと思います。

細かなことを論題とすれば非常に範囲が広くなってしまって大変ですが、訪問してくる顕正会員相手に応戦する場合においては今お話しさせて頂いた3つの問いかけで必要にして十分かと思います。

顕正会員は純粋な人が多いです。彼らの信仰観は間違っていますが、そこだけを修正してあげれば戦力になる人も多いです。ですから彼らと遭遇しても毛嫌いせずに折伏してあげてくださると元顕正会員だった私としても大変嬉しく思います。

大聖人様が立正安国論を奉呈された意義深き7月、「速やかに対治を廻らして早く泰平を致し、先づ生前を安んじ更に没後を扶けん。唯我が信ずるのみに非ず、又他の誤りをも誡めんのみ。」との大聖人様の誓いを我が誓いと成し、宗祖日蓮大聖人御生誕800年の記念すべき本年、我が報恩坊も必ずや誓願を突破し大聖人様および御法主日如上人猊下の御心に必ずやお応えしてまいる決意であります。

ご清聴誠にありがとうございました。

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