戒壇論は3D(立体的に)で捉えないと誤るよ

先日面白いことがありました。私の縁で入られた方の自宅に顕正会員さんが訪問してきたそうなんですが、以前から私がお話ししていた「顕正会は戒壇論で破門されたのではないですよ。破和合僧で破門されたんです。」っていう言葉を投げかけてみたそうです。

そうしたら、それまでの態度は一変して急に逃げ腰になり、それをしつこく追い詰めていったら狂暴化したそうです。

その後の彼女の感想を聞きましたら、「戒壇論をこねくり回すよりも、すっごく簡単だった。?」とのことでした。

そりゃあそうでしょう…。脛に傷のある者の「スネ」をピンポイントで蹴り上げたんですから、相手は悲鳴を上げてのたうち回ることは当たり前のことです。顕正会があくまでも戒壇論で攻めてくるのは自分たちの戒壇論にはある意味スキがないとの自信があるからなんです。

それもまた当然のことです。彼らの主張する戒壇論は側面から見た戒壇義(事相に約した立て分け)を忠実に踏襲しているのです。すなわち戒壇義の一部分は彼らの言う通りなのであり、そこからはみ出ずに論を展開している限りにおいては勝つことはあっても負けることなどあり得ないわけです。それを知っているからこそ彼らは戒壇論に引っ張り込んで対論を為そうとしてくるわけですね。

彼らの主張したい戒壇義とはこれのことです。

大聖人の御遺命は二つあると僕は思います。「一天四海本因妙広宣流布」と「事の戒法成就の証たる本門寺の戒壇建立」です。 ...

だが今回の件はうちの信徒さんの方が一枚上手でした。彼らの主張する戒壇論を真っ向から否定することなく、正しい部分は認めつつもすぐさま返し技で相手の弱点に会心の一撃を加えたのです。

そこで相手側が聞く耳を持つのならば、現在の御宗門は御遺命を堅持していることなどを懇切丁寧にお話ししてあげて御授戒へと結びつけるのですが、今回は残念ながら相手の機根がそこまでに至っていないが故に下種だけとなってしまったわけですが…。

これが現時に於ける対顕正会の理想の折伏だと私は思います。御宗門は言葉には出さねども三門横の看板や、開かずの門、そして寶物殿の展示などで顕正会の邪義を論破できる意思表示をされております。この意思を察することが出来るか否かが法華講員としての力量の差になるんじゃないかな?

ただ、上述の彼女のような芸当が誰にでも出来るのではないのですよ。それを為すには戒壇義を正確に腹に落とし込んでいるという前提条件があります。つまり戒壇義を上から理解し、かつ横からも理解して全体像を立体的に把握していることが必要最低条件なのです。これが出来ていないのが顕正会なのであり、その迷妄を打ち破るためにはこちらの目が開いていなければなりません。間違っても一方向だけからの平面的認識で彼らを論破しようとしても結局は彼らと同じ理由で論に詰まるわけでございます。

これを端的に表現されたのがお山の大先輩である中道さんの以前のツイートでした。

二重の立て分け

とりあえず中道さんのツイートというものを読んでください。

これを読んでも大半の法華講員は「?」ってことで理解できないかと思いますが、中道さんの仰せられていることは「戒壇の立て分けの物指しには2つ存在しており、法体に約して立て分けた後に戒壇の大御本尊様のみを取り上げた立て分けが存在する。この最初の法体に約した立て分けを否定する所に顕正会の誤りは存在するのである。」と、この短い一言の中に全てを語られていらっしゃるのです。何とも凄いことだと感じました。私が何年も駄文を書き連ねているテーマを一つのツイートのみで終わらせてしまう…。いずれこういった境地に至りたいものだと素直に感じました。

戒壇論を立体的に捉えるとは

それでは表題の「戒壇論を立体的に捉える」とはいかなることなのか?これについては過去記事にて譬えを使って易しく書いておりますので、以下を是非とも読んでみてください。

https://kenshokai.org/tyadutu/

どうでしょうか?顕正会員さんの戒壇論と我々の戒壇論が嚙み合わない理由もこれでお分かりになったかと思います。そして彼らへの折伏というものも、側面だけに捉われている彼らの目を上からの姿も見えるように教えて差し上げることなんだということもまたご理解いただけたのではないでしょうか。

これを読まれた善良なる法華講員さん方は、くれぐれもこの譬え話のような法体に約しての立て分けを側面に押しつけて「まん丸なんだよ!」なんて愚の骨董を起こさないようにお願いしたく思います。それをやらかしてしまうと「それきた!」と顕正会員さんはほくそ笑んで戒壇論の無限ループにいざなってきますからね。それでは永遠に相手方を納得せしめることは出来ませんし、広宣流布という声も単なる掛け声だけで終わってしまうのです。

本日はこのあたりにしておきましょう。次回からは初心の人にでも十分理解できるような基本的な戒壇論を一から書いていきたいと思って居ります。

Footloose(フットルース) / Kenny Loggins(ケニーロギンス) lyrics和訳

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする